当ブログ「理系男子のきこりんハウス」は、次のことを中心に取り上げたブログです。
- 家づくりの基礎知識
- 住友林業との家づくり
住友林業で2階建て40坪のマイホームを建築中である私が、経験談を記事にしました!
ぜひ、ご覧ください
「住友林業で、オプションが一切ない場合ってどんな家が建つんだろう?」
という疑問を解決する記事をシリーズ化したいと思います。
シリーズ第七弾となるこの記事では、階段の標準仕様について徹底解説!
※2021年の情報です
オプション無しの階段は、子供から高齢者まで安心安全に利用できる設備なのか…!?
早速みていきましょー。
- 住友林業の標準的な階段について
・第二弾 トイレ編
・第三弾 お風呂編
・第四弾 洗面化粧台編
・第五弾 フローリング編
・第六弾 ドア編
・第七弾 階段編
・第八弾 玄関編
・第九弾 外壁編
・第十弾 屋根編
階段設備は全部で25万円
まずは階段設備の一覧と価格から見ていきますね!
住友林業の階段設備は、次の3つに分けることができます。
- 階段本体
(146,093円:諸経費込 / 税込) - 手すり
(32,905円:諸経費込 / 税込) - 笠木
(67,130円:諸経費込 / 税込)
※諸経費は12%、消費税は10%(諸経費計上後)で計算しています
ちなみにこの価格、本来は教えてもらうことができません。
(標準仕様と提案仕様の差額を見積もりに明記する必要があるので、教えてくれます)
標準仕様の階段は住友林業クレストの1種類!
ここからは、それぞれの設備についてまとめていきますね!
住友林業の標準仕様の階段は、「階段本体」「手すり」「笠木」すべてが住友林業クレスト製になっています。
たしかに、手すりや笠木だけ別のメーカーというのもヘンですよね…。
(特注は別として…)
各カタログで売りにしている特徴に絞ってご紹介します。
階段本体:EM階段
まずは階段本体です!
カタログのキャッチコピーは「誰もが、安心して上り下りできる階段に」です。
この標準仕様の階段には「EM階段」という名前が付いています。
記事を書くにあたって「EMって何の略だろう?」と必死に調べてみたのですが、分かりませんでした…。
でも、色々と調べたおかげで、とても素晴らしい特徴を持っていることが分かったので、そこを猛烈アピールしていきたいと思います!
キッズデザイン賞を受賞!
1つ目の特徴は、キッズデザイン賞を受賞!です。
上の画像はキッズデザイン協議会のホームページから拝借しました。
キッズデザイン協議会では、子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究に対して、毎年キッズデザイン賞を与えて表彰をしています。
そんなキッズデザイン賞を受賞するためには、次の3点が特に優れている必要があります。
- 子どもたちの安心・安全に貢献するデザイン
- 子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン
- 子どもたちを生み育てやすいデザイン
EM階段は、厳しい(?)審査を乗り越えて、このキッズデザイン賞を受賞しているんです! すごい!
子どもに寄り添った設備が標準仕様となっているのは、親にとっては嬉しい限りですよね。
どういったところが高く評価されているのか、もうちょっと詳しくチェックしてみましょう!
高い安全性と視認性
評価ポイントその1は、高い安全性と視認性です。
階段は、家庭内で事故の起きやすい場所であり、大怪我にも繋がりやすいです。
そこで、EM階段は踏み外し事故を未然に防ぐために、次の2点を工夫しています。
- 階段の輪郭が分かりやすくなるように、ささら桁(ささらげた)を無くした
- 階段の先端にアクセントラインをデザイン
ささら桁というのは、階段の両端に付いている板のことです。
次の画像のように、住友林業の従来品には付いていたのですが、EM階段では無くなっています。
これによって、階段の輪郭がより分かりやすくなっているんですって!
また、アクセントラインは「ここが階段の先端だよ!」というのをアピールするための工夫です。
階段の先端付近に、階段と色が違うラインを引いてあげることで、段差の境目が分かりやすくなっています。
画像は次のとおりです。
この2点を工夫することで、階段の視認性をぐんぐん高めて、より安全に利用できる設備になっているんですよ~!
住友林業は筑波に研究施設を持っていて、そこでは日々、住宅技術に関する研究をしているんですよ♩
快適な足ざわり
評価ポイントその2は、快適な足ざわりです。
快適な足ざわりと聞いて、まず思い浮かべるのは無垢フローリングですよね!
EM階段は、無垢フローリング!とまではいかないのですが、合板と無垢材を貼り合わせて作られた「挽板集成材」を利用しています。
といったような、細かい違いについては、ド素人の私には分からないのですが…笑
でもとにかく!
シート系フローリングと比べたような場合に、足ざわりが抜群に良い!!と感じるみたいです。
フローリングにこだわる人は多くても、階段の足ざわりにまでこだわる人はかなり少ないと思うんですよ。
無垢材で作られた階段もありますが、やっぱり無垢材は高いですし…
一日のうち階段を上り下りしている時間はごくわずかですし…
なので、どうしてもお金を掛ける優先順位が下がる!
そんな中で、標準仕様としてちょっと足ざわりがいいものが使える…
嬉しい配慮ですね♩
カラーバリエーション
2つ目の特徴、カラーバリエーションです。
ちょっとここ、少し複雑になっていますので要注意ですよ!
順を追ってご説明していきますね。
まず、階段は3つのパーツに分けてカラー選択ができます。
3つのパーツとは「段板」「ケコミ板」「階段巾木(かいだんはばき)」のことです。
この3つのパーツのうち、段板の色から先に決めます。
標準仕様で採用できる段板のカラーバリエーションは4色です。
続けて、ケコミ板と階段巾木です。
ケコミ板と階段巾木は、段板で選んだ色と同じ色にするか、標準仕様の場合は追加で1色から選択できます。
- 標準仕様の段板のカラー(全4色)
- オークピュアナチュラル
- オークピュアブラウン
- オークピュアアンティーク
- メイプルクリア
- 標準仕様のケコミ板と階段巾木(全5色)
- 段板で選んだ色と同じ色
- ピュアホワイト
あれ? なんか、カラーバリエーション少なくないですか?
標準仕様のドアなど、他の設備はチークやウォルナット色なんかも選べていたと思うのですが…
これは個人的な予想ですが、階段のカラーバリエーションが少ない理由は、先ほどお話したとおり挽板集成材を使っているからかな~と思っています。
このため、フローリングと同じように、使う木材によって価格が違う扱いになっているのかなと!
たしかオークとメイプルは、標準仕様のフローリングとして採用できたはずですし…
これなら納得です!
ちなみに、段板、ケコミ板、階段巾木のカラーの組み合わせ例がカタログに載っています。
参考までにご覧ください。
手すりと笠木
手すりと笠木は、カタログでも簡単にしか触れられていません。
なので、この記事でもさらっとお送りしたいと思います!
まずは手すりから。
手すりは円柱型のデザインをしていて、標準仕様の場合は端っこの部分が金具で仕上げられています。
これぞ手すり!というかなりシンプルな作りです。
カラーバリエーションについては、次のとおりになっているのですが…
すみません、選んだ色によって価格が変わるかどうか、私が十分に分かっていないので、参考までに載せておきますね!
- 価格差があるか分からないので、参考までにっ!
- オークピュアナチュラル
- オークピュアブラウン
- オークピュアアンティーク
- メイプルクリア
- ピュアホワイト
- クールホワイト
- クールブラック
詳しい内容は、営業担当さんに聞いてみてくださいね。
そしてぜひぜひ私にも教えてください…!!
ところで、この手すり…
もちろんあれば安全性が高まるのですが、ちょっとデザイン性が気になりますよね。
手すりが無い方がやっぱりおしゃれに見えるんじゃないかな…とか!
そう思って、打ち合わせ中に設計さんに聞いてみたんです。
…
法令上、手すりは必ず必要でした…!!
建築基準法施行令という法令の中で、1mより高い階段には手すりが必要だって書いてるみたいです。
(階段等の手すり等)
第二十五条 階段には、手すりを設けなければならない。
2 階段及びその踊場の両側(手すりが設けられた側を除く。)には、側壁又はこれに代わるものを設けなければならない。
3 階段の幅が三メートルをこえる場合においては、中間に手すりを設けなければならない。ただし、けあげが十五センチメートル以下で、かつ、踏面が三十センチメートル以上のものにあつては、この限りでない。
4 前三項の規定は、高さ一メートル以下の階段の部分には、適用しない。
もちろん、おしゃれさはとっても大事なのですが、何よりもまずは安全性!ということですね。
続きまして笠木について。
笠木とは、階段両側の壁の上端にかぶせる木材のことです。(さきほどの写真でイメージできるでしょうか?)
間取りや階段の形状によっては、笠木が無いパターンもあるかな?と思います。
そして…すみません…
手すりと同じく、カラーバリエーションは知っているものの、価格の違いがあるかが分からないのです。
そんなわけで、カラーバリエーションは参考までに載せておきますね!
- 価格差があるか分からないので、参考までにっ!
- オークピュアナチュラル
- オークピュアブラウン
- オークピュアアンティーク
- チークナチュラル
- メイプルクリア
- ウォルナットナチュラル
- チェリーピュアナチュラル
- マホガニーアンティーク
- ナラクリア
- ピュアホワイト
- クールホワイト
- クールブラック
あ、でも、ご紹介した中で「ナラクリア」だけは完全に特別扱いされています。
なので、ナラクリアの価格アップは間違いなしです…!
階段の形状はかなり柔軟に設計できるみたい!!
最後に、階段形状のパターンについてご紹介したいと思います。
標準仕様の階段では、かなり柔軟に階段のパターンを選択することができるようです。
こちらの画像は、階段の総数が15段、上り方が左回り、左周りを始める手前までの段数が4段の場合の階段パターンです。
ただ、実際の階段の形状は間取りによってさまざまですよね。
標準仕様の階段は、ご紹介した5パターンだけじゃなくて、右回りにもできますし、回り始める手前までの段数も最大12段までは自由に設定できるようです。
実際のところは、設計さんがイイ感じに間取りプランを作ってくれるのだと思いますが、めっちゃ自由度が高いということを、ぜひぜひ豆知識としてチェックしておいていただければ♩
まとめ:住友林業の標準仕様の階段について
この記事では、住友林業の標準仕様の階段についてまとめました。
まずは内訳!
- 階段本体
(146,093円:諸経費込 / 税込) - 手すり
(32,905円:諸経費込 / 税込) - 笠木
(67,130円:諸経費込 / 税込)
※諸経費は12%、消費税は10%(諸経費計上後)で計算しています
でも、キッズデザイン賞を受賞するような、安心安全の素晴らしい階段なので心配する必要はなさそう!
ちなみに、細かい内容はこの記事では割愛しますが…
提案仕様の階段は、手すりをスチール製のものに変えたり、ケコミ板や巾木が無い階段(スケルトン階段)を選択することができます。
この提案仕様の階段…やっぱりすっごくおしゃれなので、かなり人気も高いみたいです。
ただ、階段の提案仕様は、金額が相当上がってしまうらしく…
たとえば、手すりをスチール製のものに変えたら、数十万円以上(諸経費込 / 税抜)は金額アップになるようです。
もちろん、ご夫婦納得の上であれば良いのです。
ただ、それだけのお金を費やしたら、他の設備も相当グレードアップできるはずなので、これは十分な話し合いが必要そう…
階段をいいものに変えたいな~と少しでも感じた場合は、お早めの家族会議をおすすめします!
では、標準仕様の階段編はここまでということで!
おしまい。
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