当ブログ「理系男子のきこりんハウス」は、次のことを中心に取り上げたブログです。
- 家づくりの基礎知識
- 住友林業との家づくり
住友林業で2階建て40坪のマイホームを建築中である私が、経験談を記事にしました!
ぜひ、ご覧ください
今回は我が家のフローリングの仕様についてお話していきたいと思います。
やっぱり住友林業といえばフローリングです。
たくさんのブログやYoutubeでもアピールポイントとしてご紹介されていますよね。
標準仕様で無垢フローリングが採用できたり、提案仕様を含めると30種類以上から選べるなど本当にすごいのです。
私たち夫婦は家づくり当初から、
「フローリングにはこだわりたいな~」
という思いをかなり強く持って、家づくりに取り組んできました。
この記事では、そんな風にこだわりを持つようになったきっかけも交えながら、
我が家のフローリングの仕様として次の4点を中心にお話していきますね。
- 今の住まいのフローリングに関する不満ポイント
- 新居のフローリングに対する要望
- 最終決定した仕様
- 決定したフローリングの価格
これからフローリングの仕様を考えようとしている方! ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
早速、見ていきましょうっ!
・第二弾 キッチン(後編)
・第三弾 カップボード
・第四弾 お風呂
・第五弾 トイレ
・第六弾 洗面脱衣室
・第七弾 フローリング
・第八弾 玄関アプローチ
・第九弾 玄関ホール
今の住まいのフローリングに対する不満ポイントは2つ
私たちが今住んでいる社宅(アパート)の住宅設備たち…
それはもう費用と耐久性を追い求めた商品がズラッと採用されています。
合理性を求めた結果、フローリング設備はシート系フローリングとなっています。
安くて耐久性抜群で、しかもメンテナンスフリーなのです。
このようにコスパ最強のシート系フローリングですが、以前の記事でもご紹介したとおりデメリットもあります。
私たちにとっては、このデメリットの部分が結構不満に感じてまして…
ここでは、今の住まいの主な不満ポイントとして次の2点をお話させてください。
- とにかく冬場は冷たい
- 見た目に木質感を感じにくい
今の住まいの不満ポイントその1:とにかく冬場は冷たい
今の住まいの不満ポイントのその1は、「とにかく冬場は冷たい」です。
シート系フローリングは、下地が合板でできています。
そして、その上から木っぽく見えるシートを貼って作っているんです。
ベニヤ板をイメージすると分かりやすいかも。
こうすると、素材の中に空気の層が入り込まないので、とっても丈夫なんですよ!
さらに、温度変化で膨張や収縮をしないため、寸法が安定するというメリットもあります。
ただ、その代わり熱が伝わりやすくなってしまうんです。
フローリングを靴下や素足で歩いたときに、
みなさんも一度は「冷たっ!」と感じたこと…ありますよね?
これは特にシート系フローリングの場合に感じることが多いはず。
社宅では、真冬だと廊下を素足で歩けないレベルで冷たくなります。
朝起きて眠い時に廊下歩くと「カッ!!」と目覚めます。
諦めて大人しくスリッパを履けばいいのかも知れませんが…
でも、小さい子供はスリッパを履いたりはしないと思いますし…
我が子たちが冷たい思いをしないように、新居では快適に歩き回れるフローリングにしたいと思うようになりました。
今の住まいの不満ポイントその2:見た目に木質感を感じにくい
今の住まいの不満ポイントのその2は、「見た目に木質感を感じにくい」です。
先ほどシート系フローリングの素材についてお話したとおり、
表面は木っぽく見えるシートです。
「シートだったらすぐ見分けが付くんじゃないの?」
と思いそうなところですが、近年のプリント技術は本当にすごくて、木の感じをかなり高いレベルで再現しています。
天然の木だと思っている人も多いはず。
ただ、やっぱり天然の木と見比べた時には違いが分かってしまいます。
無垢フローリングなど表面が天然の木になっている商品は、規則性がなく、木質感を強く感じることができます。
節や白太など、独特の模様が強く出ている木材は特にそうです。
フローリングは家の中でもかなり広い面積を占めていますよね。
このため、予算の問題はあるとしても、
できることなら自然の木の雰囲気を感じながら生活したいと考えました。
最終決定したフローリングの仕様
こうした不満を解消できるように、仕様検討を重ねまして…
最終的に決定したフローリング仕様はこちらです。
項目 | 仕様(提案仕様には★をつけてます) |
1階(メインフロア) | 無垢フローリング 国産ナラ(住友林業) ★ |
2階 | シート系フローリング オーク(大建工業:トリニティ) ★ |
脱衣室 | 複層ビニル床タイル ロイヤルウッド PWT-2446 ★ |
トイレ | サニタリーフロア オークライト(永大産業:SG) |
ここからは、1階と2階のフローリング仕様決定までのエピソードについてお話していきます。
脱衣室は前回の記事でもお話したことと、
トイレはこだわりなくあっさり決まったので割愛しちゃいますね。
1階:国産ナラ(無垢フローリング)の採用
さっそく1階のフローリングのお話から。
我が家では、1階は国産ナラ(無垢フローリング)を採用しています。
ところで、ナラって何者なんでしょうか…?
私自身、そんなに詳しいことは知らなかったので、これを機会に少しお勉強してみました。
ドヤお披露目が始まりますので気を付けて。
ナラ材と住友林業の国産ナラ(無垢フローリング)のご紹介
このブログを読んでくださっている方は、きっと「オーク」には聞きなじみがありますよね。
ナラは、このオークっぽい見た目をした木材になります。
それもそのはずで、オークとナラはどちらもブナ科の植物で親戚同士なのですよ!
では、オークとナラでなぜ名称が違うのかというと…原産地が違うからなのです。
- オーク : 原産地は主に北米
- ナラ : 原産地は主にロシア、中国、日本
また、原産地からお分かりのとおり、一般的にナラの方が寒さが厳しい地域で育っています。
このため、ナラの方が目が細かく上質と言われています。
さらに、流通量が少なく価格が高い傾向にあるんです。
…と、ナラのご紹介をしたところで、住友林業の国産ナラ(無垢フローリング)の話に続きますね。
住友林業の国産ナラ(無垢フローリング)は、住友林業クレスト製の商品となっています。
その商品の写真と紹介文(一部抜粋)はこちら。
触って、踏んで、そこで生活するあらゆる所作や仕草をするたびに、無垢でしか味わえない、温もりと優しさを感じることができます。
時間が経つほどに生活に馴染み、永く住みたくなる家に成長していきます。
さきほど少しお話したとおり、ナラは流通量が少ない木材です。
なので、国産ナラ(無垢フローリング)になるとそれはもう貴重でして、なかなか手に入りません。
ところが、
住友林業は自社で森林を保有しているため、自社(グループ会社)調達ができるんですよ!
その広さは、なんと日本国土の約800分の1にもなります。
すごい…!
このため、この貴重な国産ナラ(無垢フローリング)を比較的安価に採用することができるんです。
…
……
いや、比較的安価とはいっても、国産ナラ(無垢フローリング)は普通にめっちゃ高いです。
住友林業クレストの無垢フローリングの標準仕様(オーク)と国産ナラ(無垢フローリング)の価格はこんな感じですし…
- 標準仕様(オーク) 1坪あたり
(35,149円:諸経費込 / 税込) - 国産ナラ(無垢フローリング) 1坪あたり
(74,635円:諸経費込 / 税込)
※諸経費は12%、消費税は10%(諸経費計上後)で計算しています
ただ、
「貴重な国産ナラ(無垢フローリング)を現実的な価格で採用できる」
というのは、住友林業の大きな強みであることは事実!
ちなみに、その強みはフローリング以外にも活かされていて、
建具(室内ドア)などもオークからナラに変えることができちゃいます。
契約時点で1階は国産ナラ(無垢フローリング)に決定!
我が家では、そんな高価な国産ナラ(無垢フローリング)を身の丈に合わず採用しているのですが、
これにはちゃんとした理由がありまして…
契約時のサービスだったんです。(標準仕様からの差額分のサービス)
まんまと乗っかってしまったわけなのです。
ちなみに、契約前に見学した展示場でも採用されていて、事前に実物に触れられたことも後押しになったポイントかなと思います。
夫婦ともに結構好みだったので「まあいっか!」という感じでした。
ここの点に関しては、
「サービス分だけ見積を水増ししてるんじゃないの?」
「採用しなくても他でサービスされてたと思うよ」
とか、ご意見があるかも知れません。
でも、そんなことを気にしても幸せにはならないので、「やったー!」と思うことにしています。
そこは痛み分けということで!
あと、「せっかくサービスしてくれるんだし!」ということで、
貧乏性を発揮して、キッチンや洗面所といった水回りもぜんぶ国産ナラにしちゃいました。
ただ、国産ナラ(無垢フローリング)は表面がオイル塗装仕上げとなっているため、水分は大敵なんです…!
なので、よくよくこまめに掃除することを忘れないようにしたいと思います。
ちなみに、少し話が脱線してしまいますが、
ついでにキャンペーンのことを少し触れておきますね。
前に営業担当さんから聞いた情報によると、キャンペーンやサービスは大きく分けて次の3パターンがあるみたいです。
- 全社的に実施するもの
- 支店ごとに独自で実施するもの
- 住宅設備メーカーが実施するもの
長くなりそうなので、細かいお話は割愛するとして…
私たちが今回適用していただいた国産ナラ(無垢フローリング)のサービスは、[② 支店ごとに独自で実施するもの]でした。
ただ、独自とはいいながら、国産ナラ(無垢フローリング)のサービスって全国の支店で結構あるみたいです。
でも、サービスしすぎたことで在庫確保が難しくなってきたらしく…
最近では先ほどご紹介した価格(1坪あたり74,635円:諸経費込 / 税込)より値上がりしているようです。(営業さん談)
そんなお気に入りの国産ナラ(無垢フローリング)ですが、契約してから2回ほど仕様変更の危機がありました。
- 床暖房
- エクセレントチーク(無垢フローリング)
みなさまの仕様検討の参考になればいいな…!!
と思うので、続けてお話させてくださいね。
国産ナラ(無垢フローリング)変更の危機その1:床暖房
契約後の打合せも佳境を迎えたある日…
ヤツがとんでもないことを言い出したのです。
いや、私(かなぴ)も床暖房はすごくいいと思うんですよ。
採用して後悔したっていう声も聞いたことないですし。
ただ、住友林業の国産ナラ(無垢フローリング)は床暖房に対応していないんです…
- 無垢フローリングと床暖房は非常に相性が悪く、床暖房の熱で無垢フローリングが変形してしまいます。
- 床暖房対応の無垢フローリングも一部ありますが、幅が狭くなることが多いので、デザイン面でも注意が必要ですよ!
ということで、国産ナラで床暖房を採用したいのであれば、挽板フローリングに変更する必要があります。
さきほど少しお話に挙がった「契約前に見学した展示場」が、
- 1階:国産ナラ挽板フローリング+床暖房
- 2階:国産ナラ無垢フローリング
という、まさにうってつけの仕様だったので、さっそく再訪問です。
まずは1階に降臨!
床暖房…なにこれ快適すぎる。
輻射熱で床が温かいだけでなく、伝道熱の効果で部屋全体がぽかぽか気持ちいいです。
やっぱり床暖房いいなぁ~
実際、私(かなぴ)も超快適に感じているので、反論の余地はありません。
そして意を決して2階へ。
てく…てく…(注:足音です)
無垢でも冷たくないよね!?
と、ちょっと苦しい感じはするものの、無垢フローリングを認めてくれそうな雰囲気です。
そして後日、
床暖房を採用した場合は追加費用が50万円以上必要なことがわかり、
無事、無垢フローリングを採用することになりました。
国産ナラ(無垢フローリング)変更の危機その2:エクセレントチーク
契約後の打合せも佳境を迎えたある日…
ヤツがとんでもないことを言い出しました。
ところでエクセレントチークってご存じでしょうか?
住友林業クレストのチーク(無垢フローリング)の商品名なんです。
チークといえば世界三大銘木の一つ!
色合いはとっても美しく、高級ホテルにも使われるほどなんですよね。
住友林業のカタログに載っている、エクセレントチークの写真と紹介文はこちら。
この質感は、良質な油分を含むチークならではのもの。
オイル仕上げによって幅広の板に広がる大きく美しい木目が一層際立ち、その光沢は時が経つほどに磨かれていきます。
木の呼吸を妨げることなく調湿効果を保つという、機能的な魅力も備わっています。
元々、エクセレントチークが素敵だということは知っていたのですが…
さきほどから登場している「契約前に見学した展示場」で採用されていたことで、
実際に目で見て触れて、その魅力にハマってしまいました。
ちなみに国産ナラ(無垢フローリング)と価格を比較するとこんな感じです。
- 国産ナラ(無垢フローリング) 1坪あたり
(74,635円:諸経費込 / 税込) - エクセレントチーク 1坪あたり
(99,114円:諸経費込 / 税込)
※諸経費は12%、消費税は10%(諸経費計上後)で計算しています
1坪あたりの差額は24,479円(諸経費込 / 税込)です。
我が家は1階のフローリング面積が22.5坪なので、差額採用ができれば約45万円の増額です。
とりあえず、差額で採用することが可能なのか営業さんに確認です。
無理でした。
あくまでも国産ナラ(無垢フローリング)のキャンペーンなので、別の商品に変えるとキャンペーンが適用外になるとのこと。
適用外なら標準仕様との差額だから…144万円(諸経費込 / 税込)!?
というわけで、エクセレントチークは夢と消えるのでした。
もしかしたら契約を締結したときに、
「フローリング変更したときは差額扱いにしてください」
と交渉していたら、対応できた可能性もあったのかな…
2階:シート系フローリング(大建工業:トリニティ)の採用
1階のお話がかなり長くなってしまいましたが、気を取り直して2階のお話です。
2階はシート系フローリング(大建工業:トリニティ)を採用しています。
ここで、以前の記事でご紹介したとおり、
住友林業の2階フローリングの標準仕様は突板フローリングなんです。
ですので、
「シート系にしたから費用削減したのか~」
と思われるかも知れませんが、ちょっと待ってください!
この、大建工業のトリニティという商品は、シートとは思えないような超ハイクオリティなんです!
- 大建工業は、⽊質建材・フローリング材の製造販売メーカとして高い人気を誇っているのです!
- 傷や汚れに強いWPCフロアなど、たくさんの商品を取り扱っています。
そんな大建工業のたくさんの商品のなかでも、シート系フローリングの「トリニティ」は最高品質の商品!
特に衝撃なのが表面の質感です。
「シートだから質感は均一じゃないの?」と思っちゃいますよね?
ところが! この商品は、表面にでこぼこした質感をしっかりと感じることができます。
しかも、オークやチークなどのバリエーションごとに質感を変えているというこだわりっぷり!
シート系フローリングのこれまでのイメージを覆す、すんばらしい商品なんです。
幅広な寸法(幅:178mm)になっている点も、デザイン性がアップして素敵なんですよ~。
そんなトリニティを採用した我が家の床の写真はこちら。
住友林業のショールームにサンプルが置いてあるはずなので、全国民のみなさまにぜひ一度触って確かめて欲しいです!
ただ、ひとつ気になる点があるとすれば、やっぱり価格が高いのです。
シート系フローリングなのに、標準仕様の突板フローリングより高くなります。
それぞれの価格はこちら。
- 突板フローリング 1坪あたり
(21,831円:諸経費込 / 税込) - シート系フローリング トリニティ 1坪あたり
(27,757円:諸経費込 / 税込)
※諸経費は12%、消費税は10%(諸経費計上後)で計算しています
1坪あたりの差額は5,926円(諸経費込 / 税込)です。
我が家は2階の突板フローリング面積が15坪なので、約9万円の増額になりました。
ただ、トリニティに関しては妻もあっさりと理解をしてくれて、
ということで、特にモメることもなく採用決定になりました。
めでたしめでたしです。
まとめ:我が家のフローリング仕様について
さて、この記事では我が家のフローリングの仕様についてまとめてきました。
仕様の全体像はこちらです。
項目 | 仕様(提案仕様には★をつけてます) |
1階(メインフロア) | 無垢フローリング 国産ナラ(住友林業) ★ |
2階 | シート系フローリング オーク(大建工業:トリニティ) ★ |
脱衣室 | 複層ビニル床タイル ロイヤルウッド PWT-2446 ★ |
トイレ | サニタリーフロア オークライト(永大産業:SG) |
そして、1階と2階のフローリングだけのご紹介になりますが、価格についてはこちら。
- 1階 国産ナラ
22.5坪分で1,679,288円(諸経費込 / 税込)が、
キャンペーンで標準仕様分だけの790,853円(諸経費込 / 税込)に! - 2階 シート系フローリング トリニティ
15坪分で416,355円(諸経費込 / 税込)
※諸経費は12%、消費税は10%(諸経費計上後)で計算しています
あわせて、約37.5坪分で1,207,208円(諸経費込 / 税込)が我が家の階と2階のフローリングの価格です。
キャンペーン分がなかったら、あと90万円近く価格が上がっていたのかと思うと…
しつこいようですが、フローリングは家の中でもかなり広い面積を占めています。
それに、一番肌に触れている住宅設備です。
なので、個人的にはフローリングに可能な限り予算を費やして、
みなさんにとって少しでも満足いく商品を選んでいただけると、おうち全体の満足度アップに繋がると思います。
よかったら、みなさんのフローリングのご検討に役立ててくださると嬉しいです♩
住んでみた感想についても、いずれ記事にまとめていきたいと思いますので、またご覧くださいね。
我が家の仕様については今後も発信していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします!
では、今回はこのへんで。
おしまい。
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