2020年4月20日
本体工事の明細を貰えたので追記しました
かなぴです。( : Kanapi_House、 : kanapi_house)
当ブログ「理系男子のきこりんハウス」は、次のことを中心に取り上げたブログです。
- 家づくりの基礎知識
- 住友林業との家づくり
住友林業で2階建て40坪のマイホームを建築中である私が、経験談を記事にしました!
ぜひ、ご覧ください
ある日…
Twitterのコミュニティ「家系ブログを盛り上げる会」の終身名誉セクハラ大臣(良い意味)ことズブロッカ大佐様から、こんな企画が提案されました。
#家系ブログを盛り上げる会
大手10社中心に、主要ハウスメーカーの見積もり明細記事を書かれてる方、見積もり明細の粒度比較コンテストしません? https://t.co/tDuFgFydw5— ズブロッカ大佐 (@CZubrowka) April 12, 2021
もうね、その提案力に乾杯ですよ。
これは、是非とも参加したい。
まだ駆け出し会員の私でも、一肌脱いで家系ブログを盛り上げていきたい…!!
ということで、この記事で住友林業の見積もり明細を紹介していきます。
ちなみに、以前の記事で本体工事の詳細内訳についてはご紹介しています。
当ブログの中では結構人気の記事です。
本体工事の中身をもっと丁寧に見てみたい方はあわせてご覧ください。
住友林業の見積書は2種類あります
「家を建てるときって、どんなお金が必要になるんだろう?」
このように疑問に感じる方はきっと多いですよね。
すぐに思い浮かぶのは、土地代や家本体の建築費用です。
でも、実際にはそれだけではなく、
- 照明やカーテンといったインテリア費用
- 庭や駐車場といった外構費用(エクステリア費用)
- 役所への申請に必要な手数料
- 住宅ローンの申込に必要な手数料
など、様々なお金が必要になります。
そうは言っても、初めてのことばかりの中で、施主さんが全てのお金をきちんと把握することは非常に難しいです。
家づくりは、一生に一度経験するかどうかの大イベントなので、経験を積むこともできません。
そこで、住友林業では、施主さんがお金の迷子にならないように、家づくりに必要なお金が分かる2種類の見積書を準備してくれます。
一つが契約調印資金計画表で、もう一つが御見積書です。
契約調印資金計画表とは、家づくりに必要なお金の全てが書かれている表のことです。
先ほど、「様々なお金が必要になります」とお話をしたお金が、まるまる全て入っています。
一方で、御見積書とは、家の建築工事に必要なお金が書かれている書類のことです。
住友林業に直接お支払いをするお金だけが入っています。
以下に、契約調印資金計画表と御見積書との関係が分かるように、イメージ図を準備しました。
ここから先は、契約調印資金計画表と御見積書の詳しい内容について、お話しをしていきます。
契約調印資金計画表の内訳について
契約調印資金計画表とは、家づくりに必要なお金の全てが書かれている表のことです。
住友林業との契約上必要となるものではないですが、家づくり初心者の施主さんのために準備してくれています。
実際の契約調印資金計画表はこちらです。A3用紙 1枚にまとめられています。
我が家は、土地は自分たちで探して契約済だったため、この表には何も書かれていません。
住友林業に土地探しをお願いした場合や、建築条件付きの土地を購入する場合には、この表に記載されるようになります。
この表を見るだけで、家づくりに必要なお金は、家本体のお金だけではないことがよく分かります。
家づくりの予算≠家本体のお金 であることを理解しよう!
御見積書の内訳について
御見積書とは、家の建築工事に必要なお金が書かれている書類のことです。
住友林業に直接お支払いをするお金だけが入っています。
我が家の場合、御見積書の内訳は以下の7項目になっています。
- 本体工事
- 提案工事
- 特別値引
- 出精値引
- 付帯工事
- 設計料・諸手数料
- インテリア工事
外構を住友林業にお願いする場合は、この内訳に外構工事の項目が追加されます。
私たちは、外構を一般の外構業者さんにお願いすることに決めたので、この内訳には記載がありません。
ただ、その場合でも、先ほどご紹介した資金計画表の中で、外構費用の計上をしてくれています。
実際の御見積書はこちらです。2ページあります。
ここから先は、それぞれの内訳をもっと細かくお話しをしていきます。
住友林業に直接お支払いをするお金だけが含まれるよ!
御見積書の内訳①:本体工事について
本体工事とは、住友林業が定めている基本仕様で家を建てるときに、必要になる工事費用のことです。
この基本仕様は、別名で推奨仕様とも呼びます。
基本仕様の細かい内容については、本体仕様概要書という御見積書の別紙にまとめられています。
実際の本体仕様概要書はこちらです。2ページあります。
どの施主さんでも、書いてある内容はだいたい同じになるはずです。
ただし、階数や構法、建てる地域などによって、一部の仕様が変わります。
もちろん、仕様や間取りによって工事費用は全然違います。
ちなみに、設備のグレードを上げた場合などは、本体工事ではなく、このあとにお話しする提案工事の中で管理していきます。
本体工事は御見積書の金額の8割以上※を占めていますが、その内訳は原則非公開です。
※我が家の場合です
お願いしても公開してくれないようです。
でも、以前の記事でも取り上げたとおり、なぜか私たちは公開してもらえました。
実際の本体工事内訳書はこちらです。
紙を写真で撮っているため、見えづらい部分がありますが、ご了承ください。
2020年4月20日 追記ここから
なんと!
後日、この本体工事の内訳よりもさらに細かい明細を貰うことができました。
ハッキリ言って、他社さんで細かいと言われている見積りレベルの粒度だと思います。
実際の本体工事明細書はこちらです。4ページあります。
実際、住友林業では内訳や明細を公開するケースは少ないのかも知れません。
でも、実際はここまできちんとした積み上げをしていただいていることが、明細からお分かりかと思います。
2020年4月20日 追記ここまで
繰り返しになりますが、この内訳と明細は原則非公開です。
私たち以外で、公開してくれたという話は聞いたことがありません。
住友林業の中で、その時期の全社的な方針や、支店ごとの考え方などがあると思います。
私たちのように、公開してくれた前例があるからと言って、担当さんに公開を強要する行為は控えてください。
私の記事によって、このような悪影響が起きた場合は、情報を非公開にします。
あくまでも、耳寄り情報として、みなさんの胸の内に留めてもらえるようにお願いします。
内訳は原則非公開だよ!
御見積書の内訳②:提案工事について
提案工事とは、基本仕様には含まれないような、特別な工事を行う場合に必要になる工事費用のことです。
その内容は大きく分けて2種類あります。
一つは、住友林業で取り扱う設備や内装などのカタログの中で、ハイグレードの仕様を採用したり、基本仕様に含まれる内容を除外するときです。
たとえば、キッチンやトイレなどを性能の高い商品に変えたり、玄関横に設置するシューズボックスや手すりを除外するといった場合です。
ここで、特にハイグレードの仕様のことは、別名で提案仕様とも呼びます。
もう一つは、カタログの中に存在しない、特注対応をするときです。
たとえば、造作家具を採用するといった場合です。
特注対応の場合は、仕様の統一による大量生産や企業提携が無いため、かなり割高になります。
提案工事については、見積明細書の中で全ての項目が丁寧に記載されています。
実際の見積明細書の抜粋はこちらです。施主さんによってページ数は異なります。
ちなみに、見積明細書の項目の中には、マイナスの金額がちらほら登場します。
これは、推奨仕様に含まれる内容を除外している部分になります。
以前の記事の中で、トイレを事例として取り上げました。
トイレを例に挙げると、1階のトイレはロータンク型のトイレが推奨仕様の商品になります。
この推奨仕様の商品をそのまま採用した場合、費用は本体工事に計上されます。一方、提案仕様とは住友林業で採用できるハイグレードの商品のことを指しています。
同じくトイレを例に挙げると、TOTOのネオレスト(タンクレストイレ)がハイグレードの商品になります。ネオレストLS・AS・RS 美しいデザインに、美しさのためのテクノロジーを搭載したネオレスト。「きれい」の意味が、ここから変わります。ハイグレードの商品を採用した場合、推奨仕様から差額で必要になる費用が提案工事に計上されます。
提案仕様に変更した設備だけは、この提案工事の明細の中でマイナス計上で登場するため、元々の推奨仕様の金額が分かるような仕組みになっています。
もちろん、先ほど例にしたシューズボックスのように、単純に除外した設備などについても、マイナス計上されます。
このほかにも、〇〇万円値引きします!といった特別なキャンペーンをしているときに契約すると、その値引き額はこの明細書の中に登場します。
明細は全部細かく書いてくれるよ!
御見積書の内訳③:特別値引について
特別値引とは、特別な条件を満たしたときに本体工事から値引きされるお金のことです。
この特別な条件ですが、我が家の場合は紹介値引と企業提携値引の2種類になっています。
施主さんによっては、もっと他の条件があるのかも知れません。
この値引きは、本体工事の〇%という形になっていて、金額ではなく割合での値引きになります。
このため、契約後に間取りが広くなったり狭くなったりした場合は、値引き額が変わります。
御見積書の本紙に書いている内容が全てで、特に詳細な内訳はありません。
本体工事から割合で値引きされるよ!
御見積書の内訳④:出精値引について
出精値引とは、モニターハウスに合意した場合に本体工事から値引きされるお金のことです。
こちらも、特別値引と同じように、本体工事の〇%という形になっていて、金額ではなく割合での値引きになります。
ちなみに、モニターハウスとは、家が完成してから引き渡すまでの間に、完成見学会を行うことです。
必ず営業さんや設計さんが同行しますし、スリッパや手袋をした状態での見学になるので、了承する施主さんも多いみたいです。
他にも、家が完成して住み始めてから、見学させてあげる場合もあります。
これは、先ほどのモニターハウスとはまた別の契約になっていて、見学会1回ごとに謝礼(現金)が貰えます。
当日の都合が悪い場合は、お断りしても全く問題は無いのですが、やっぱり住み始めた家を見せることに抵抗がある方が多く、この契約を了承する施主さんはガクッと減ります。
本体工事から割合で値引きされるよ!
御見積書の内訳⑤:付帯工事について
付帯工事とは、家本体と合わせて必ず行わないといけない周辺工事のことです。
具体的には屋外給排水工事などのことで、きちんと明細が存在します。
実際の付帯工事内訳はこちらです。
我が家は浄化槽を設置しないといけない地域なので、浄化槽工事も含まれています。
また、冷暖房工事と仮設工事の項目については、もっと細かな別紙が存在します。
まずは冷暖房工事です。
冷暖房工事は、空調御見積書という別紙があります。
実際の空調御見積書と、その明細はこちらです。2ページあります。
明細を見ていただくとお分かりになりますが、空調工事は配管工事とエアコンの取付けが各箇所ごとに見積もられています。
ここで、配管のみとなっている箇所は、将来取り付ける or 施主支給したという箇所になります。
ちなみに、この明細書は途中段階のもので、我が家は最終的に1台のエアコンを除いて全て施主支給に変えました。
(1台は必ず住友林業経由で調達する必要があります)
施主支給にした場合は、契約調印資金計画表にも記載されません。
見かけ上は、まるまるお金が掛からないようになりますが、実際には結構なお金が必要です。
お金の管理にはご注意ください。
続いて仮設工事です。
仮設工事は、敷地条件に伴う仮設工事等 御見積書という別紙があります。
実際の敷地条件に伴う仮設工事等 御見積書と、その明細はこちらです。2ページあります。
御見積書の内訳⑥:設計料・諸手続料
設計料・諸手続料とは、間取りの作成や住友林業が行う申請手続きに必要な費用のことです。
実際の設計料・諸手数料内訳はこちらです。
ちなみに、ここで登場する設計料は、家の大きさによって価格が決まっています。
この大きさと価格の関係については、契約書の本紙に具体的な内容が書いています。(この記事では省略します)
設計料は家の大きさによって変わるよ!
御見積書の内訳⑦:インテリア工事
インテリア工事とは、照明やカーテンなどの内装工事のことです。
我が家の場合、造作洗面を採用してますが、こちらもインテリア工事に含まれます。
実際のインテリア御見積書はこちらです。
また、それぞれの項目には詳細な内訳があります。
この記事では照明の抜粋のみを掲載しますが、そのほかも同じような明細です。
紙を写真で撮っているため、見えづらい部分がありますが、ご了承ください。
ちなみに、先ほど造作家具は提案工事とお話しましたが、インテリア工事にすることもできます。
また、インテリア工事には諸経費が含まれていません。
そのため、インテリア工事にした方が安いと思いがちですが、提案工事に比べて業者さんの施工費が高額になるため、提案工事で実施した方が安くなります。(我が家で数か所見積もりをした実績です)
諸経費は含まれないよ!
番外編:変更差額御見積書
これまでの見積書の内訳とは少し違いますが、他にも1つ重要な見積書があります。
それが、変更差額御見積書です。
家を建てる契約をしてから、この仕様で建てる!と決定するまでの間に、ほとんどの施主さんは、元の契約から変更する箇所がいくつか出てきます。
変更差額御見積書とは、元の契約から変更したことにより、今の金額がどう変わっていて、差額がどれくらい出ているのかをまとめている見積書になります。
実際の変更差額御見積書はこちらです。
家づくりは、契約後に色々と追加の要望が出てくる傾向が強いです。
このため、変更差額御見積書については、増えることばかりで、減ることは少ないです。
ただ、この前の記事でもご紹介したとおり、契約後に金額が増えてしまうと、予算の余裕のある無しに関わらず、色々と大変な思いをしてしまいます。
できることならあまりお見掛けしたくない見積書です。
おわりに
このページでは、住友林業の見積もり明細を紹介しました。
実際には、土地を持っているか、住宅ローンは組むのかといったような、施主さんのステータスはもちろん、時期や地域などによっても見積もり明細は違ってきます。
そうは言いながらも、今回ご紹介した内容から大きくかけ離れることはないのかなと考えています。
この明細を見たり、他社の明細と比較してみて、賛否両論あると思います。
ただ、私個人としては、見積書の明細が粗いのか細かいのかという点は、全く問題視していません。
必要なお金が正しく計上されていれば、それで良いと思います。
それが分からないから明細を細かく出すべきだ!という声があることは理解しています。
でも、私は住友林業さんが好きで、家づくりの候補先にしました。
営業担当さんや設計担当さん、インテリア担当さんのことを信頼して、契約に至りました。
幸いにも、これまで大きなトラブルもなく、本当に満足できる家づくりをさせてもらっています。
それなのに、ゴールの見えない疑いをかけ続けるような無粋な真似はしたくありません。
実際には、高すぎる利益率が設定されているかも知れません。
ただ、もし、その事実を後になって知ったとしても、後悔することはありません。
こだわりを持って臨んだ家づくりへの気持ちや、それに応えてくれた担当のみなさんとの思い出が残るだけです。
この記事を目にした方が、一人でも多く後悔の無い家づくりができることを願っています。
と、締めたところで、また引き続きユルいブログを再開していきたいと思います。
おしまい。
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