当ブログ「理系男子のきこりんハウス」は、次のことを中心に取り上げたブログです。
- 家づくりの基礎知識
- 住友林業との家づくり
住友林業で2階建て40坪のマイホームを建築中である私が、経験談を記事にしました!
ぜひ、ご覧ください
今回は、私たちが住友林業に間取りを提案してもらう前にまとめていた要望についてご紹介したいと思います。
みなさんは間取り提案を依頼するときに、何か新居への要望ってお考えになっていましたか?
私たちは家づくり当初から、
「建築候補先には平等な条件で間取り提案をして欲しい」
とかなり強く思っていました。それが大前提!というくらいです。
そのため、間取り提案を依頼するときには、先に思いつく範囲で要望をまとめておいて、同じ要望書を使い回す方法を採用しました。
(詳しくはこちらの記事に)
この記事では、私たちがまとめていた要望書の中身のご紹介や、要望をまとめるときのコツについてお話していきたいと思います。
ゼロから要望をまとめていくのって結構面倒…!!
家づくりに費やせる時間も限られてますし…
この記事の中から参考にしていただける点があれば、どんどん使っていただけると嬉しいです。
それでは、はりきっていきましょう!
- 間取り提案を依頼する前に出した家づくりの要望
- 要望をまとめるときのコツ
要望書作成に意識したこと&意識しなかったこと
要望の中身に入る前に、私たちが要望書を作成したときに意識したこと、意識しなかったことについてお話したいと思います。
それがこちら。
- 意識したこと : 要望を具体化しない
- 意識しなかったこと : 要望の重複や矛盾
意識したこと:要望を具体化しない
意識したことは「要望を具体化しない」ということです。
ここでいう具体化というのは、たとえば次のようなこと!
- 25帖のLDKが欲しい
- この部屋は南向きがいい
方法や手段の具体化というイメージでお話しています。
個人的にはこういった具体化は極力避けた方がいいと思うんです。
どうしてそう思うのかと言いますと、
やっぱり施主側と設計さん側ではアイデアの引き出しが全然違うからで…
素人の私たちがヘンに具体化してしまったことで、設計さんの素晴らしいアイデアがふるいに掛けられて落ちてしまうのは非常にもったいないと思ったのです。
たとえば、ここに直径20cmのボールと、フタが空いたゴミ箱があったとします。
「この線からこのボールを5m先のゴミ箱に入れてください」
と言われたとき、大体の人はボールを投げ入れようと思うはずです。
でも、大空翼くん(キャプテン翼)くらいサッカーが好きで得意な人は、ボールを蹴って入れようとするかも知れません。
もしこの要求がもっと具体化されていて、
「この線からこのボールを5m先のゴミ箱に投げ入れてください」
となっていれば、翼くんは本来の能力を発揮することはできなくなってしまいます。
設計さんの得意領域は人それぞれです。
マイノリティな提案にこそ設計さんの経験や実力が発揮されるのかなぁと考えています。
「要望書に書いておくのはあくまでも要望であって、具体的な手段は避ける!」
みなさんのお考えはいかがでしょう?
あ、でも!!
絶対叶えたい具体的な要望があれば、ちゃんと書いておくことをオススメしますよ!
意識しなかったこと:要望の重複や矛盾
意識しなかったことは「要望の重複や矛盾」です。
これも個人的な考えですが…
要望書の中で要望に重複があったり矛盾があった場合は、それは施主さんの強い思いや迷いの表れじゃないかな~と思うんです。
私が要望書をお出ししたときは、
「そのへんは設計さんが上手にまとめてくれるだろ」
といったノリでそのまま出すことにしました。
それを見て、設計さんがどうすればいいか迷ったときには、きっと確認の連絡が届くはず。
各空間ごとの要望の中身をご紹介
では、各空間ごとの要望の中身をご紹介していきますね。
先ほどお話した「意識したこと」「意識しなかったこと」にある程度沿う形で作成しています。
ちなみに、この要望をお出しした結果、住友林業からどんな間取り提案があったかについては、こちらの記事にまとめています。
あわせてご覧くださいね。
家全体
まずは家全体の要望から。
- 木や自然のぬくもりを感じたい
- 各部屋の寒暖差を少なくしたい
- 畳んだ洗濯物がしまいやすいようにしたい (各部屋にしまうための移動を少なくしたい)
- 家事動線を短くしたい
- オール電化にしたい
- コンセントが多めに欲しい
※緑のマーカー箇所は特に重視した要望です
自然な感じや暖かい雰囲気が好きなので、それを一番初めの要望として挙げてみました。
ほかにも、今の住まい(社宅)はアパートで寒暖差が激しいため、快適性も大事にしたいと考えるようになりました。
玄関
続いて玄関の要望です。
- 洋服や靴の収納スペースが欲しい
- 自然光が入るようにしたい
- 花粉やウイルスが家の中に入らないようにしたい
- 玄関の広さや玄関前の段差にはこだわらない
※緑のマーカー箇所は特に重視した要望です
玄関はおうちの顔!
スッキリ明るい空間にして、私たち家族や来客をおもてなししてくれる空間を目指したいと考えました。
リビング
続いてリビングの要望です。
- 木、自然のぬくもりや開放感が欲しい
- モノを極力置きたくない
- 将来子供が自立しても、子供や孫が度々帰省したいと思えるようなリビングにしたい
- 冬でも自然光で部屋が明るいようにしたい
- 夏の直射日光は避けたい
- 家族(4人 or 5人)が広々と過ごせる空間にしたい
※緑のマーカー箇所は特に重視した要望です
特別変わったことは書いてなくて、ザ・普通という感じで恐縮ですが…
長い時間を過ごす場所なので、広々として光に満ちた空間にしたいと考えました。
ダイニング
続いてダイニングの要望です。
- 椅子に座って食事がしたい
- 料理から配膳までを楽にしたい
この2つは妻たっての要望となっています。
キッチン
続いてキッチンの要望です。
- 親子や夫婦が一緒にキッチンに立って料理がしたい
- 掃除がしやすいようにしたい
- 備え付けの食洗器が欲しい
- 料理のにおいが他のスペースに極力広がらないような工夫が欲しい
私たちは、キッチンを家族の交流スペースにしたいと考えています。
夫婦で楽しく料理を作りたいですし、子どもにも家庭的な人に育って欲しい…
そんな想いで要望をまとめてみました。
和室
続いて和室の要望です。
- どちらでもよい(客間は欲しい)
和室の空間や雰囲気…とても大好きです。
特有の香りもしますし、日本人として心が洗われますよね。
ただ、私たちは和室を普段使いするイメージがあまり無かったんです。
予算がたくさんあればそういった部屋も作れると思うのですが、そこは限られた予算での家づくり。
どれくらい費用が必要なのか分からなかったため、作れるかどうかは設計さんに一任することにしました。
寝室
続いて寝室の要望です。
- 静かに過ごせるスペースにしたい
- 掛け布団がすぐに(気軽に)干せるようにしたい
- 夫婦のスペースにしたい
- 可能なら1Fにしたい(2Fになる場合も、将来は1Fで寝起きがしたい)
一番意識したポイントはなんといっても「1階に寝室を持ってくること」です。
私たちはぐーたら人間なので、室内をあまり移動したくありません。
2階建て希望ではあるものの、特に用が無ければ1階で生活が完結するようにしたいと思ったんです。
書斎
続いては書斎の要望です。
- あったら嬉しいが、特にこだわりはない
こちらも和室同様、予算の関係で優先度は低めでもいいかなと考えました。
ただ、今こうしてブログを書いていますし、情勢的にもリモートワークの動きが活発だったりするので、書斎はあって当たり前くらいに考えておいても良かったのかなと思ったりします。
結果的に作ってもらえたので良かったです。
子供部屋
続いては子供部屋の要望です。
- 自然光が入り、明るい空間にしたい
- 収納を多くしたい
- 子供の成長(年齢)に応じてアレンジ可能にしたい
- 広さにはこだわらない
※緑のマーカー箇所は特に重視した要望です
なんといっても、子供には明るい部屋でのびのび過ごして欲しい!
それを第一に考えて要望を出してみました。
あとは、何歳まで子供部屋を使うかは分からないものの、アレンジ可能な空間がいいかな~と感じています。
浴室
続いては浴室の要望です。
- 2人以上で入れるようにしたい
- 床を温かくし、かつ、滑らないようにしたい
- 浴槽では足をゆっくり伸ばしたい
※緑のマーカー箇所は特に重視した要望です
社宅のお風呂はせまい・寒いのダブルパンチです。
子供と一緒にお風呂に入ったときに、快適空間が保たれることを希望してみました。
洗面室
続いては洗面室の要望です。
- 洗濯後に洗濯物がすぐ干せるような動線にしたい
- 冬でも温かい空間にしたい
- 朝、洗面室の取り合いが起きないようにしたい
- ちょっとしたものをすぐ干せる空間が欲しい(雨の日の下着など)
- 収納を多めにしたい
※緑のマーカー箇所は特に重視した要望です
「家全体」の要望でも挙げたように、まずは家事動線を楽にすることを意識しました。
あとは、私たち夫婦で出勤時間が近いこともあって、朝は洗面所で順番待ちすることが多いんです。
将来子供が大きくなると、順番待ちの人数が増えて大変そうな予感がしたので、広々とした洗面室を希望しました。
トイレ
続いてはトイレの要望です。
- 玄関から見えないようにしたい
1つしか要望書いてないですが、これって非常に重要だと思いませんか!?
玄関にお客さんが居たら、トイレが非常に気まずいですよね。
入る時も出る時もどっちも気まずいです。
多分、お客さんも「あ、気まずい」と思ってるはず。
「気兼ねなくトイレが使えるようにしたい」
この切なる願いを要望に託してみました。
収納スペース
続いては収納スペースの要望です。
- 家全体として収納は多めに取りたい
- 家族全員の洋服が収納できるスペースが欲しい(ウォークインクローゼット)
- 家の外に収納スペースがあればなお嬉しい(もしくは、玄関スペース)
※緑のマーカー箇所は特に重視した要望です
収納スペースはとにかくたっぷりなこと。
モノがあふれてごちゃごちゃしてしまうと、見た目だけじゃなくて掃除も大変です。
あと…ウォークインクローゼットは憧れで希望しちゃいますよね…!!
実際にも洗濯の時短につながる便利空間です。
機能や設備の希望
最後に、機能や設備面の要望をまとめてご紹介しますね。
- 音
- 歌い声が外に響かないようにしたい
- におい
- 換気しやすくにおいが籠らないようにしたい
- ゴミが臭わないようにしたい
- 断熱性
- 極力、家全体が年中快適になるようにしたい
- 防犯
- カーテンを開けても人目が気にならないようにしたい
- プライベートな庭があれば非常に嬉しい
- 玄関口にセンサーライトが欲しい
- 電化住宅
- オール電化にしたい
- 電気自動車の購入に備えて充電スペースが欲しい
- 太陽光
- 必要ない
- 外構
- 木や自然が感じられるようにしたい
- 外構から来客をおもてなししたい
- その他
- 設備の維持費用などのランニングコストを抑えたい
- 地震に強い家にしたい
- 光熱費を抑えたい
※緑のマーカー箇所は特に重視した要望です
「間取り提案には全然関係ない!」
といった要望ばかりかも知れませんが…
この内容を見て設計さんが思うことがあるかも知れませんし、先々で仕様を決める時にも役立つかなと思ってまとめた内容になっています。
そのほかに行ったこと:好き嫌いのイメージ写真を用意する
私たちが要望書を作った時に、先ほどご紹介した要望以外に、イメージ写真を用意するといったことを行いました。
これは、各空間ごとに自分たちの好みのイメージ写真とあまり好みじゃないイメージ写真を集めておくことです。
そのとき、好みや好みじゃない理由を含めて整理することで、設計さんにもより伝わって、間取りイメージがわきやすくなるのかなと思います。
私たちの場合は、各空間5枚前後の写真を準備してまとめたため、要望書の枚数が非常に多くなってしまいました…
あまりやりすぎると作る方も見る方も大変ということです。
具体的に画像を使ってご紹介したいところですが、画像に著作権の問題があるかも知れませんので割愛しますね。
ご了承くださいませ。
要望がなかなか出てこない場合:間取りを作ってみる
要望って、考えてもなかなか出てこない場合ってあると思うんです。
そんなとき、個人的には間取りを一度自作してみてはどうかな?と思ったりします。
以前、このあたりのお話を記事にしていますので、そちらもあわせてご参照くださいね。
まとめ:間取り提案を依頼する前に出した家づくりの要望について
今回は、私たちが住友林業に間取りを提案してもらう前にまとめていた要望についてご紹介しました。
一生に一度の家づくり。
できるだけ後悔は少なくしたい、でもじっくり考える時間もない。
このようにお悩みの方って、きっとたくさんいると思います。
間取りの1stプランの後はできることにかなり制約が出てきてしまうはずなので、しっかり要望を出して素敵な提案を受けたいもの…!!
私たちはこの記事でご紹介したような要望書をお出しして、住友林業から素敵な提案をいただくことができました。
ぜひ、私たちの要望を参考にしていただいて、どんどんパクっていただけると嬉しいです。
みなさんならもっと素晴らしい要望をズバッとお出しできるはずっ。
では、今回はここまでということで。
おしまい。
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